上野原インフォメーションさんのHPで、UBCがフジテレビとテレ朝から地域外再送信同意を取得したと知った。近い将来に、東京民放の他局からも再送信同意が得られる方向で、「山が動いた」のは間違いない。今夜はうまい酒を呑みに出ようかと考えた。
そう思ったが、悲しい感慨をふと覚えた。
UBCの再送信はありえないと言っていた反対運動の先導者の方々は、どのように責任を取ればよいのだろうかと――。
彼らに同調した市民の多くは、光ケーブルの電柱共架と家庭内の引込み線工事も拒否した。そのためにデジタルTV放送を視聴できない地域や家庭が続出した。結果として、彼らは地域や家族からも不信を買い孤立し、地域社会のリーダーとしての立場も失い、家族内でも非難される状況が続出している。加入時期の喪失による負担金の発生も覚悟しなければならない事態となっている。
先導者は同調者に、NTTのNGNサービス開始を待てばよいと説得しても、UBCよりも利用料は高くつくし、何時になるかもはっきり言えない。アンテナを立てても、地域によって地デジの難視聴は解決できない。引込み線の拒否により、上野原市の防災・防犯放送はじめ自治会や学校の告知放送も行政放送も使用できない。
政争のための反対運動だと説明しても、多くの市民の不信を買ってしまった以上は、いくら横内知事の与党派閥だと主張しても逆効果にしかならない。
UBCの利権だと説明しても、UBCは「儲け主義でなく、地域貢献をめざし、利益は市民に還元する」姿勢を打ち出しているので、「とりつくしまもない」と言える。
情報化時代なのに光事業に反対を掲げたのは大きな時代錯誤であった。
反対派の現状に同情すら覚えた。今夜は出るのを止めにして、家でしんみり呑むことにした。
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