上野原インフォメーションの投稿から追記
東十条病院の休診は衝撃でした。都内でも医師不足が現実化しています。上野原市の指定管理者制度もこの時代の選択肢の一つです。これほど急速に管理者を選定する段取りをつけたのは、市側も相当の自信があるということでしょう。経営の安定している大学病院や医療法人が指定管理者に名乗りをあげることを期待してます。先々のことを危惧するより、まず病院改革の第一歩を踏み出したことは評価すべきと思います。
東十条病院は医師不足とかかわりますが、根本は固有の経営問題があります。
1991年創立の350床を持つこの病院は、スーバーマーケットのオリンピックが資金を出し、不動産会社が建築した病院を賃借し、日大板橋病院と提携し、医療法人りんご会が病院経営に乗り出したことに始まります。
結局スーパー側と日大側が対立し、日大からの医師派遣中止などを理由に10月1日に病院を休診しました。
06年度決算で約4億円の赤字を計上しています。入院患者約60人は転院し、200人あまりの職員はほとんど解雇となりました。
上野原市の場合には、公設民営化ですので病棟建設や医療機器の出費も覚悟して、相互のメリットが確保できるように共益体制を構築したいものです。